【新唐人2016年3月15日】
米国のNetflix(ネットフリックス)が台湾で配信サービスを開始後、中国の動画ストリーミングサービスは台湾に支社を置かないOTT(「オーバー・ザ・トップ、Over The Top」、従来のインフラを飛び越えて、インターネットによりコンテンツを配信する)の形態で積極的に台湾へ進出していますが、台湾政府の管轄外のサービス実態が懸念されています。
中国のストリーミングサービス『iQIYI』(愛奇芸)のウェブを開くと、「ようこそ、台湾からの友よ。自動的に愛奇芸台湾版に切り替えられています」とメッセージが表示されます。
『iQIYI』は、中国最大の検索エンジン企業「百度」(バイドゥ、Baidu)に属し、昨年11月に、フェイスブックで「繁体字中国語版を公式リリース」と宣言。有料会員も募集しており、台湾進出は3月末の予定です。
『iQIYI』は、台湾TVBSの元社長の楊明氏が台湾圏のトップ職を務め、最近積極的に台湾テレビ番組の著作権を購入させています。
米国のネットフリックスは台湾支社を置きますが、『iQIYI』は支社を置きません。 そのため台湾国家通訊伝播委員会(NCC)や文化省は、実質、管理不能です。また、中国の同業界大手『LeTV』(楽視網)もOTTで台湾進出の予定です。
これらの管理不能なサービスによって、現中国体制を褒める映画や共産主義の価値観を含むコンテンツが一方的に台湾へ流入してくるでしょう。一方、台湾の民主化や「移行期の正義」(Transitional Justice)を含むコンテンツは、中国に配信できません。これは大変不公平な文化戦争だと言えます。
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com.tw/b5/20160313/video/167637.html (中国語)
(翻訳/Ann ナレーター/金丸 映像編集/李)